今月のことば_2026年07月

一億一心は戦争 一億億心は仏法(池田勇諦氏)

 昨年六月に亡くなられた、住職が大学で何度もお話を聞いた故池田勇諦先生は聞法日めぐりⅡの中で「一億一信は戦争、一億億信は仏法」という言葉残されています。一億人がたった一つの価値観や信仰に染まり、同じ色に塗りつぶされてしまう状態。それは他者を排除する歩み、つまり「戦争」へとつながりかねません。仏教が目指すのは、その真逆です。一億人がいれば、そこには一億通りの尊い人生があり、一億の異なる信条があります。それが「一億億信」です。私たちはつい「みんな同じ」であることを安心だと思い、そこからはみ出す人を排除しようとしてしまいます。しかし、お釈迦さまが説かれたのは「誰もがそのままで尊い」という世界でした。まるで、満開の桜が一本一本、異なる枝ぶりで咲き誇るように、私たちは一人ひとりが違ったままでいいのです。自分の色を無理に変える必要もなければ、誰かの色を否定する必要もありません。「バラバラのままで、一つの大地に共に生きている」。この違いを認め合える心のゆとりこそが、本当の平和(仏法)のはじまりです。あなたという唯一無二の存在を、今日もしっかりと生きていきましょう。

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