今月のことば_2025年11月

気づけば秋まっ只中
蓮如上人の
一生過ぎやすし
との言葉が身に染みる

蓮如上人は、

「一生過ぎやすし」

とおっしゃいました。

「もう秋か。」

そうつぶやいていたのは、ついこの間のことのように思います。ところが、気がつけば、あれからもう一年が過ぎていました。

年を重ねるにつれ、一年が過ぎる早さに驚かされます。

春を迎えたと思えば夏が過ぎ、気づけばまた秋を迎えています。

そう考えると、私の一生も、あっという間なのでしょう。

誰しも、生きた証を残したいと思うことがあります。

人の役に立ちたい。何かを成し遂げたい。自分が生きた意味を残したい。

私もそんな思いがあります。

しかし、地球の長い歴史を思えば、人間の一生などほんの一瞬です。

生命の歴史という大きな流れの中では、私の人生など本当に小さなものです。

やがて私の名前を知る人も少なくなり、私が成し遂げたことも、いつか忘れられていくでしょう。

そう思うと、「何かを残そう」と力むことよりも、「残された時間をどう生きるのか」の方が、ずっと大切な問いに思えてきます。

だからこそ、「一生過ぎやすし」という蓮如上人のお言葉は、私に「今を大切に生きよ」と語りかけてくださっているように聞こえます。

あと何年生きられるかは分かりません。

だからこそ、今日という一日を、仏さまの教えを聞きながら、一人でも多くの人とのご縁を大切にしながら歩んでいきたい。

それが私に与えられた、小さくてもかけがえのない人生なのだと思います。

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