
常入寺の本堂は聞法の道場。
求める声に応えて造られました。
ですから本堂は、仏さまのお話を聞くための場所なのです。
「本堂」と聞くと、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
法事をするところ。お葬式をするところ。手を合わせるところ。
もちろん、それも本堂の大切な役目です。
けれど、浄土真宗では、本堂を**「聞法の道場」**と呼びます。
今ある本堂は、決して一人の力で建てられたものではありません。多くの門徒の皆さまが、長い年月をかけてお寄せくださったご懇志によって建立されました。その背景には、「一人でも多くの人に仏さまの教えを聞いてほしい」という、先人たちの大きな願いがあります。
本堂は、立派な建物を残そうとして建てられたのではありません。聞法の場を後の世まで受け継いでいこうという願いが形となったものです。
だからこそ、本堂を「聞法の道場」と呼ぶのです。
人は、自分のことはよく分かっているようで、案外分かっていません。
思い通りにならないことがあると人のせいにし、うまくいけば自分の力だと思ってしまう。自分中心のものの見方から、なかなか離れることができません。
だからこそ、お寺へ来て仏さまのお話を聞くのです。
聞法とは、知識を増やすことではありません。
仏さまのお話を通して、自分はどのような願いの中に生かされているのか、自分の姿に気づかされていくことです。
本堂は、そのために先人が遺してくださった、かけがえのない道場です。
法事がある日だけではなく、悩みがある日も、何もない日も、どうぞ本堂へお越しください。
先人たちが託した願いは、今も本堂に息づいています。その願いを受け取り、次の世代へと受け渡していくことも、私たちに与えられた大切なご縁ではないでしょうか。
