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 先日城端別院で土徳流離という映画の上映会とこの映画の監督さんのお話があり行ってきました。
 この映画は福島県の相馬地方の習慣を調べた映画です。大雑把に言えば福島第一原子力発電所以降の相馬地方の様子、そして源流を訪ねるという内容でした。
 今から二百年ぐらい前、砺波地方を中心として北陸各地から浄土真宗の門徒さんが移民として入植して行かれています。そして、ある意味厳格に浄土真宗という教えを相続され、また浄土真宗で育まれてきた文化も受け継がれて生活されていました。しかし今回の震災による大津波被害や原発事故に伴う避難によって彼らの住んでいるところや開拓した土地が元の荒野に戻ってしまったところもるのです。ある意味この二百年の歩みが水の泡となったとも言えるかもしれません。
 この間、この映画の監督さんである青原さとしさんの話で興味深く聞かさせていただいたことは、浄土真宗を信仰している方々の文化に簡単に移住、移民となることを引き受ける土徳(土壌)があるのではないか、と話されていたことです。江戸時代ぐらいまでは口減らしということが結構当然としてあったそうです。しかし浄土真宗を信仰する人の多くはその口減らしをすることをぜず、親子共に暮らしていったということがあったそうです。そのなかで入植地を求めたり、遠くまで行商に出かけさせる後いうことをしていたそうです。それが富山県でいう売薬さんとなり全国を薬を売り歩くと言うことが起こったそうです。江戸時代の飢饉が続いたとき、相馬藩は極秘に浄土真宗の信者に入植を進めたり、明治期には北海道や南米にも移民となって行かれたのではと話されていました。すこく興味深く聞かせていただきました。私たちの文化って何なんだろうって考えさせていただくきっかけをもらいました。