153 法宝物

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井波別院や城端別院ご縁を持っている地域では今頃、「ゴダイサマ」「ホウモッツァマ」と呼ばれる巡回法座が催されます。この法座は正式には法宝物巡回法座といいます。本願寺の御歴代様、すなわち歴代の御住職様の掛け軸などをおかけして法座が催される。
 名前だけを見れば別院に伝わる「オタカラ」を各地に持ってゆき、お披露目して、ついでにお説教があるという感じに受け止められるかもしれない。確かに井波城端両別院は何百年という歴史がある。間違いなく「オタカラ」とよばれるものも数多くあることでしょう。しかし「オタカラ」を見せつけて別院の歴史は凄いだろう!なんていうことを誇示するための法座ではない。
 別院が私たちの所にお運びくださる宝はいわゆるオタカラではなく、仏法という宝なのです。御代様をシンボル、象徴とする私たちの先祖、念佛を宝物としていただいてこられた方々が、私たちに伝え残してくださった仏法を改めていただき直そうとする法座が法宝物巡回布教なのです。
 「きみょう~むりょう~じゅにょらい~ …」むかし毎朝毎朝聞こえていた声、今なかなか聞こえてこなくなった正信偈を勤める声。ごく自然に聞こえていた声が今は聴こうとしないと聞えてきません。
 先祖が一番の宝物としてきた南無阿弥陀仏をは私たちはどういただけばよいのだろうか。
 南無阿弥陀仏という言葉、そして親鸞聖人の教えが自分が生きていく中で欠かせないものとしていただかれてきた、一番のたからものとして大事になさってこられた。だからこそ、別院や末寺、様々な法座を護持相続なさってこられた。今その伝統が少しずつ静かに絶えようとしている。
これでよいのだろうか。
先祖が大切にしてきた宝物に少しふれ、何故これが宝物としていただかれてきたのかという思いを私たちは今、出会っていかなければいけないのではないでしょうか。
宝物とは他人が良いというものを宝物というのではなく、相続しているものにとってかけがえのないものを宝物というのです。 あなたにとって念佛は?

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