148 ひとりは寂しくないよ

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ひとりは寂しくないよ
 先月中旬、安倍首相は突然辞意表明した。そのとき私はびっくりしたということもあるのだが、もう一つ、
かわいそうって感じた。
この辞意の背景にはいろんなことがあるのだろうけれども、私は直感的に味方が誰もいないと感じてしまったというか、ほんとうに孤独を感じてしまったんだろうと思った。私的には決してよい首相という枠の中に入る人ではなかったけどかわいそうって感じた。
 安倍さんは「気づけはひとりになってた」と感じてしまい、なにもかもいやになったんだろう。そして辞意を決意したことだろうと私は思った。
 しばらくしてからある研修会で講師の方が語っておられた言葉が思い出されてきた。それは
浄土真宗はひとりになることのできる宗教
という言葉だ。
 私はひとりになるっていうことは怖いこと、寂しいことっていうイメージがある。よくないことのように思えるのだけれども、しかし、ひとりという感覚は、人と違うという感覚から起こるのではないだろうか。この人と違うっていう感覚こそわたしたちは大切にしていかなければならないのではないでしょうか。
 人との違いを恐れるのではなく喜んでいくことこれが浄土真宗という宗教の目的であるといわれていたことでしょう。
 よくよく考えると元々私たちはひとりなんです。同じ個体は存在しないのです。わたしたちはそれぞれの環境で、それぞれの時代を生きています。だからみんな違う感覚を持って生きているのです。みんな一緒のはずがないのです。
 それを私たちは無理して一緒になろうとする、そこに私たちの無理があるような気がしてなりません。
 私とあの人は違う、あの人たちと違う、そこからしか人を認めるということ、つながりあうということがが成り立たないのではないではないでしょうか。
 そういう意味でひとりは寂しいことではなく、ひとりを感じることは楽しいことなのではないでしょうか。

みんなちがって、みんないい
という金子みすずさんの詩のフレーズが重なって思い出される。

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