121 老田という地名について

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 常入寺が所在する老田という地名の由来についていろんな説がある。一番定説になっているのは、本年七月に老田自治振興会が発行した『老田郷土史』にも紹介してある「老中の田」から老田になったというものである。私はこの説に対しては疑問を抱いている。それは老中の田からくるのであるならば「ロウデン」あるいは「ロウダ」というふうになるのではないかと思うからである。「ロウ」 が「オイ」と変化しないのではないかと思うからである。
 数年前小杉町黒河の西養寺住職の伊藤さんから「老田というのはオオウダから来ているのでは」と教えていただいた。また近くに歌の森(ウダノモリ)という地名があることにも注目されていた。そういえば東老田には「ウラタンボ(ウダタンボ)」という小字があることが思い出される。
 ウダという言葉をインターネットで検索をすると、アイヌ語に泥地を意味する「ウダ」という言葉と低湿地帯を意味する「ウタ」という言葉があるとでてきた。そういうことからすると老田は大きなウダ、低湿地帯といういみからきているのではないだろうか。ちなみに歌の森は低湿地帯に出来た森ということになるのだろうか。『老田郷土史』には弥生時代は射水平野は潟であり、老田は低湿地の境界にあたるとある。このことは伊藤説を裏付けることになるのでは、と思う。

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