96 何をよりどころに…

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 近年、世界の状況をみていれば不安を感じる状況である。中東地域を中心にいろんなところで戦争が起こっている。そしてたくさんの人が犠牲となり死んでいっている。私たちの日本も戦争の犠牲者を出した。何と言っていいのかわからない。そして今、私たちの国日本はイラクに自衛隊を派兵しようとしている。名前は派兵ではないが間違いなく内容は派兵である。日本のどこかに戦争の好きな人たちがいるかのようだ。
 私は学校で「日本は非武装で平和国家をめざす国なのだ。それは憲法にも書いてある。」というようなことを教えてもらった覚えがある。でもよく考えてみるともうそのときすでに自衛隊という軍隊が存在していた。
 憲法には「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」このように日本国憲法の第九条に書いてある。
 今、日本がやろうとしていることと、憲法の理念は一緒なのだろうか。合致するのだろうか。言い方を変えれば日米同盟と日本国憲法はどちらが大事なのだろうか。
 私たちの国が憲法を守らなくなった。自分たちの都合のいいような解釈をし始めた。そういう国を私たちは信じられるのだろうか。そういうことをする人たちを私たちは選んでいるのも事実である。どうなるのだろう未来。「不安」の心がいっぱいの今、何も信じられなくなっている今、私たちはどうしたらよいのだろう。何を頼りにして生きていけばよいのだろう。
 この不安の世、改めて先祖がよりどころにしてきた「南無阿弥陀仏」の念仏を私たちもよりどころにしなければならないときがきたのではないだろうか。宗祖の教えを聞きながら先祖が大切にしてきたものは何なのかを確かめるときがきているのではないだろうか。

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